ヤマメの2つの生き方 環境対応が未来を決める

先日、テレビで「ヤマメVSサクラマス どっちが得?」 という番組を放送していました。

「ヤマメ」と「サクラマス」が同じ種類の魚だと初めて知りました。

渓流に住む100グラム程度の「ヤマメ」と、全長60cmで体重3キロにもなる巨大な「サクラマス」姿も名前も違うのに同じ種類とはビックリです。

生まれた川で一生を過ごすものが「ヤマメ」となり、海に出て大きくなって、再び川に戻ってくるものが「サクラマス」となるようです。

 二つの生き方を決めるのは?

同じ種類の魚なのに、なぜ二つの生き方があるのか? 生き方の違いはいつ生まれるのか? この番組のテーマにもなっていました。

冬に川底に生み落とされた直径5ミリほどの卵の段階では、差はないようです。 この段階では、どの卵がヤマメになり、どの卵がサクラマスになるのか?分からないそうです。

 運命を決めるのは食欲?

卵から孵化した稚魚の段階で、個体により食欲に差が出るようです。 食欲の旺盛な個体は、食欲のない個体より当然大きく育ちます。

春になり気温が上昇してゆくなか、食べ物となる水生昆虫などが増えると、その食べ物を巡って稚魚たちは、競争を始めます。 この食べ物の争奪競争に勝ったヤマメは、より大きく育ちます。

そして、数か月もたつと、より多く食べたものだけが、大きく成長でき、川での序列が確定的になり この段階で川での勝者と敗者が明確になるようです。

 川での競争に敗れたものが危険も多いが餌の多い海に出る

いったい、ヤマメの30倍ほどにもなる巨大サクラマスとなるのは、川での競争の勝ち組・負け組のどちらなのでしょうか?

自分の予測を裏切って、:cat_5:
川での負け組が、海に向けて旅立つ準備を始めるようです。

川での競争に敗れたものは、しだいに海に適した体に変化していき
やがて川を下り、天敵も多く危険ではあるが餌も豊富で成長の機会の多い海に出るようです。

そして、海での競争に勝ち残った魚が「サクラマス」となって元の川に産卵のため戻るようです。

 「負けた時や失敗した時」の選択がきっと未来を決定する

この番組を見て、環境対応への選択が未来を大きく変えるという事を改めて実感させられました。

負けたと思える時や失敗の中にチャンスがあると思えるか?

人も企業も「負けた時や失敗した時」の選択がきっと未来を決定するのでしょう。

失敗しない人は、きっと成功もしないでしょう。:sayonara:

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