東京藝術大学で開催中の大吉原展に行って来ました。

展覧会「大吉原展」が東京藝術大学大学美術館で2024年3月26日から5月19日まで開催されています。
さて、この展示が開催前に大炎上したのはご存知でしょうか。
当初のキャッチコピーが「イケてる人は吉原にいた!」「エンタメ大好き!」など、過激で歴史的な側面を無視した表現が用いられ、ネット上で物議を醸しました。

大学美術館の広報の仕方としてはあまりにもお粗末……と思いながらも先日実際に展示を訪れたのですが、炎上をうけてか問題点を丁寧に排除し、学術的な内容にフォーカスした展示になったように思われます。
しかし展示の内容と展示手法には依然として乖離が見られ、その矛盾に疑問を感じざるを得ませんでした。「現在では許されない。人権侵害を容認する訳では無い」と繰り返し主張する割にはやはりまだ負の部分の説明が足りず、特に見世を歩くような展示の構成が改善されなかった点については、不可解でなりません。

一方で、展示自体は濃密で、歴史的な資料が数多く展示されており、作品の数や質の高さは目を見張るものがありました。このような展示は、今後なかなか見る機会が得られないでしょうし、歴史的資料として訪れる価値は高いと思います。

この展示は最初の広報の方向性を間違えるとどれほど大きな問題に発展するかを示す良い例だったと思います。時代の進化を敏感にキャッチすることの重要性が、我々WEBデザイナーにも考えさせられる事例だったように思います。

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