Figmaの新機能「Slots(スロット)」でインスタンス編集が便利になるかも

Figmaが「Schema 2025」で大規模アップデートを発表しましたね。
その中で個人的に特に気になっているのが「Slots(スロット)」機能です。
今までインスタンスを編集する際に少し不便だと感じていた点がこのアップデートによって解消されるようになります。

これまでの不便さ

Figmaではコンポーネントを作成し、それをインスタンスとして複数個所で使う運用が一般的かと思います。
しかし、そのインスタンス内の一部だけを変更したい場合、以下の制約があり使い辛いケースがありました。

・インスタンスの切り離しを しないと中身を編集できなかった
・切り離すと親コンポーネントとのリンクが失われ、更新が反映されなくなる
・少しだけ変更したい場合でも、親子関係を維持しながら編集するのが面倒だった

こうした不便さで、コンポーネントに余分な要素を足しておく、バリアンスを複数作る、といった余計な手間があったかと思います。

Slotsの便利な点

「Slots」は、親コンポーネントの構造を維持したまま、インスタンス内の要素を自由に差し替えられる機能のようです。

具体的には

・インスタンスの中に 自由に要素を追加・差し替え できる
・「このスロットには何を入れられるか」というルールを設定できるため、デザインシステムの整合性を維持可能
・結果として、親コンポーネントを壊すことなく、インスタンス単位で柔軟にカスタマイズできる

今までみたいに複数のバリアントをあらかじめ用意しておかなくても済みそうです。

まとめ

Slotsは、Figmaのインスタンス編集の不便さを解消してくれる機能です。
親コンポーネントを壊さずにインスタンスを自由にカスタマイズできるため、デザイン作成の効率が大きく改善されることを期待します。
今から実装が楽しみです。

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