いよいよクリスマスですね。今年も色とりどりのクリスマスケーキが並び、ケーキのカタログとか見てワクワクする季節です。
私は学生時代、ケーキ屋でアルバイトをしていて、クリスマスの「戦場」を最前線で経験してきました。しかし、元店員だからこそ廃棄になるクリスマスケーキの量が多いことを知っています。
なので 「26日に値引きケーキをホールで買う」ことを周りには勧めています。
「そんなに食べきれない」なんて心配はいりません。 ケーキは、冷凍できるんです。
狙い目はどれ?冷凍保存に向くケーキ
冷凍できるケーキには、「選ぶべき種類」があります。何でも冷凍できるわけではありません。
エリート候補:モンブラン・ピスタチオ系 栗やナッツのペーストは水分が少なく密度が高いため、冷凍しても食感が変わりにくい最強の味方です。
間違いなし:ガトーショコラ・チーズケーキ・ムース これらは凍らせることでむしろ味が馴染み、濃厚さが増します。
意外な伏兵:バタークリーム系 最近のバタークリームは口溶けが良く、脂質がメインなので冷凍耐性はナンバーワンです。
※要注意:生のフルーツ・カスタード 苺などの生フルーツは解凍時に水が出やすく、カスタードは分離してボソボソになりがち。これらが入っているものは、26日当日に贅沢に食べてしまう「即戦力」にしましょう。
原型なんて捨ててしまえ。「ケーキ・ボール」の術
ホールケーキの形のまま保存しようとするから、ハードルが上がるんです。 私の推奨する最強の保存法は、1人前ずつラップにポンして、ギュッと茶巾絞りのように丸めてしまうこと。
名付けて「ケーキ・ボール」。
見た目は無骨になりますが、これが理にかなっています。
空気を遮断: 表面積を最小限にすることで、冷凍庫特有の匂い移りと乾燥を完璧に防ぎます。
新食感の誕生: クリームとスポンジが密着し、解凍したときにはまるで濃厚なテリーヌや生チョコのような、一体感のある多幸感に変わります。
解凍にもコツがあります。 暖房のない涼しい部屋にラップを少し開けて置き、「キッチンペーパー」をふわっと被せてください。これで解凍時の結露を吸い取ります。
さらに、お皿の底でペーパーが飛ばないように固定し、サーキュレーター等で風を送ります。これが、スポンジをベチャつかせずに最高の状態で蘇らせる秘訣です。
廃棄も減らして保存ケーキもゲットできる日
26日にケーキを買うことは、捨てられるはずだった職人さんの想いを救うこと。 そして、年末年始にもケーキが食べられるという楽しみを自分に贈ることでもあります。
今年は「ケーキ・ボール」を冷凍庫に忍ばせて、三が日までゆっくりクリスマスを延長しませんか?





