DMARCとは?

寒さで猫が動かないYu-ichiですneko.gif

毛布の上で餌の時間まで丸くなってます。
うらやましい生活です。

さて、前回・前々回でSPFとDKIMについて解説してきました。
今回は、SPFとDKIMをまとめて管理する仕組み「DMARC」について解説します。

DMARCまで設定することで、
メールセキュリティと到達率対策が“完成形”になります。


■ DMARCとは?

DMARCは Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance の略です。

簡単に言うと、

  • SPFやDKIMが失敗したメールをどう扱うか指示する
  • 不正利用や認証結果のレポートを受け取る


ための仕組みです。
例えるなら、「SPFとDKIMの監督官」のような存在です。


■ なぜDMARCが必要なのか?

SPFやDKIMを設定しても、
失敗したメールをどう扱うかは受信側次第になります。

DMARCを設定すると、

  • 認証に失敗したメールは迷惑メールに入れてほしい
  • 完全に拒否してほしい


といったポリシーを送信側が指定できます。
また、不正利用状況をレポートとして受け取れるため、
自分のドメインが悪用されていないか監視できます。


■ DMARCの基本設定(まずは監視モード)

DMARCもDNSにTXTレコードを追加するだけです。

まずは安全な「監視モード(p=none)」から始めるのが一般的です。

_dmarc.example.com
v=DMARC1; p=none; rua=mailto:dmarc@example.com;

各項目の意味:

  • p=none:失敗しても何もしない(監視のみ)
  • rua:レポートを受け取るメールアドレス


この設定だけで、不正送信の状況や認証結果を把握できるようになります。
レンタルサーバーでは「rua」を除いて、この設定がされていることが多いです。


■ DMARCポリシーの種類

DMARCには3段階の強さがあります。

  • p=none:監視のみ(最初はこれ)
  • p=quarantine:失敗メールを迷惑メールへ
  • p=reject:失敗メールを完全拒否


運用の流れは、
none → quarantine → reject
段階的に強化するのが鉄則です。


■ DMARC設定後に得られるメリット

  • なりすましメールの防止
  • 自社ドメインの信頼性向上
  • Gmailなどでの到達率改善
  • 不正利用の可視化(レポート)


企業ドメインでは、DMARCまで設定して初めて「正しいメール運用」と言えます。


■ まとめ:3つ揃えて完成

  • SPF:送信元サーバーの許可リスト
  • DKIM:メール内容の改ざん防止
  • DMARC:認証失敗時の方針と監視


この3つを揃えることで、
メール到達率・セキュリティ・信頼性が大きく向上します。

設定は難しそうに見えますが、実際の作業は「DNSにTXTレコードを追加するだけ」です。
追加する内容もコピペするものがほとんどなので、比較的簡単だと思います。


■ 最後に

メールは今でもビジネスの重要なインフラです。
正しく設定されていないだけで、売上機会を失っている可能性があります。

この機会に、SPF・DKIM・DMARCの設定を見直してみてください。neko.gif

特にGmailはここら辺のチェックが厳しいので、しっかり設定をしておかないとメールが届かない可能性が高くなります。

トラックバックURL