酉の市

ひさびさに熊手を買いに行った。
といっても神社で配布している小さなものだが、カレンダーとお札が
セットになっている。

15センチほどの熊手である。
だが、その熊手からいっこうに大きくならない。
いつかは5倍、いや10倍の熊手を買いたいものだ。

大きな熊手を買った人は、赤穂の面々が吉良のみしるしを高々と
掲げて歩くように、人垣の頭の上に一段と目立つように歩いている。

神社に着くと、行列ができていた。
何の行列だろう、もしかしたらお参りの行列ではないか。
予想は的中した、こんな長い行列は見たことない。
100メートルはあるだろうか、寒空の中30分も掛かってようやく
順番がまわってきた。

でもどうだろう、お参りをするだけで熊手を買う人は非常に少ない。
1500円の熊手をである。

熊手を買って一年間の商売繁盛と家内安全を願って一年間大切に飾るものだ。
今の世の中それを必要としないのか、それを買う元気がないのか、人の心が
冷めてしまったのか。
いずれにしろ、さみしい光景であった。

来年は、大きな熊手を買いたいものだ。

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