新NISA制度についての考察

皆さんはNISAを使っていますでしょうか?

NISAとは小額投資非課税制度の愛称で、毎年一定の限度額内の投資運用益を非課税にする制度のことです。リアルだとこの時点で全く興味のない顔をする人と、すごい食いついてくる人で完全に二極化して面白いのですが…

このNISAについて、政府が2024年から制度を見直すことに決めたとニュースでトピックスにあがっていました。2014年から開始されたので10年の節目に見直しておこうといことなのかもしれませんね。

私は、NISA制度が始まったときから利用しているのですが、この機会に自分がどういう投資資産を売買していたのかを確認してみました。

面白いことにNISAに関しては年度別収支を全て、証券口座内のNISA口座画面で確認できます。2014年からの日本(ひいては世界)経済は紆余曲折はあったものの、右肩上がりで10年が経過しました。

おかげで1度も損失を出さないまま資産形成の一助として有効に使えてきていると判断できますが、10年前の自分の購入銘柄を見ると…ちゃんと考えて選んだのか?と疑問に思うものもあります。その後、2018年の1月からはしっかりと積み立てNISA制度に切り替えているところを見ると、自分の投資に対する考えが成長しているのも感じられて嬉しい内容でした。

で、新NISA制度についての僕の考えですが、結論を言えばあんまりよろしくないのでは?と思ってしまいます。一番の疑問は、家計の安定的な資産形成を目的としているのに非課税期間が5年に設定されているのはどうなんでしょうか?

1990年台から日本はずっと不景気だと言われてきて、その後、量的緩和等措置により好景気な期間もまた10年単位で続いてくる傾向にありました。つまり今後、景気が下向いた場合に5年というスパンでは損失を消化できないケースも考えられると思うんですよね。

そう考えると、NISA制度よりは毎年の限度額は小額(40万円)ですが20年間の非課税期間がある積み立てNISA制度を推進したほうがいいのではと個人的には思います。

いずれにしろ、制度的な運用というのはやらないよりやった方が絶対にいいです。ただし自分の資産形成に対する責任は自分だけのもの。何か簡単な動画を見て「これにしよう」というのはいけません。なぜその銘柄を選んだのか、理由がない投資はただのギャンブルですから。ゆとりのある未来のために努力するのは投資も仕事も共通していると言えますね。

トラックバックURL