BRICSによる二大通貨体制はあり得るのか

tarouです。

全世界の皆さん注目しているかと思いますが、BRICSサミットが24日に3日間の日程を終えました。結果としては来年からアルゼンチン、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦のBRICS入りが決まりました。これによりBRICSのGDPは世界の36%、人口は47%に達することになります。産油生産に至っては80%!!これはすぐにという問題ではありませんが、米ドル一強の体制を覆す可能性を秘めていると思っています。はっきりいってヤバいです。今日はそんな話。

最近、サウジアラビアが米国債を売っているというニュースをよく聞いていましたが、インドルピーや中国人民元で直接取引を行うようになっているようですね。調べてみると米国より中国への原油の輸出の方がドルベースで3倍多くなっているので、米国よりも親中よりになるのも頷けます。そんななか、このBRICS入り。

おそらくサウジアラビアやUAEの外貨準備としての米ドル購入は今後行われず、ドルペッグ制をやめるんじゃないかと考えられます。BRICSの主要国である中国は米国債を放出し続けてるし、ロシアはそもそもウクライナ戦争前に米国債を大量売却している上に経済制裁で債権を凍結されている。BRICSで基軸通貨を設定する目的も動きもかみ合いますね。とすると主軸通貨の設定は既定路線でしょうね。

中ロのような他国と戦争の可能性がある国が主軸通貨に米ドルを持つということは、はっきり言って足枷以外の何物でもなく、かといってかの国々に主軸通貨のかじ取りを任せるというのもイカれた話ではあると思うけど。安保理上の都合もあって承諾する国は多そうに思います。主にアフリカ、中東などは。

米国債を擦りまくってる現在、米国債を購入するはずだった外国中銀が購入しなくなった場合にどれほどの影響がでるのか。そして主軸通貨が分かれた場合にどれほどの影響影響が出るのか…つまりは今後の投資はバランスの調整が難しいですね。そこが面白いんですけど。今までのように米国一強!!100%投資!!というスタンスは通用しなくなるでしょう。かといってBRICSには中国がいるので深く関わると大やけどしそうです。一帯一路の失敗で衰退してインドの影響力が増してくれるといいのですが…こういう時にどう投資するかがその人の資産価値を大きく決めることになると私は思います。投資は受験と同じです。頑張りましょう。

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