急速に需要を失う中国は、どうなるのか?

Takaです。前回の記事で述べた通り、中国は、不動産バブルの崩壊、地方政府「恒大地産集団」の巨大債務、一帯一路の回収不能な債務など、超巨額な借金を抱えています。

<輸入不振が示す中国内需の失速>
8月の中国の貿易収支によると、輸出は前年比マイナス8.8%、輸入は同7.3%だった。
特に輸入の減少が続いていることから、中国国内の内需がマイナスのスパイラルに入っていると推測されます。

7月の消費者物価指数(CPI)も前年比マイナス0.3%と発表されています。
統計データが信用できない中国の発表する数字で、マイナスという事は、実体経済は、統計以上に危機的な状況と推測されます。

<人民元の価値が急落しようとしている?>

今、中国から日本を含む外資が急速に逃げ出しています。

7日には、人民元が対ドルで7.3429元に下落、10カ月ぶりの安値を記録しました。emoji482.gif

ここ10年の間、中国は米国債の保有を減らし続けています。
そして、中国は、8月、過去4年間で最も多くの米国の債券と株式を売却しています。
売却金額は、1か月で212億ドル(約3兆2000億円)にも達しています。

急速な人民元安を防衛するため、中国は手持ちのアメリカ国債やドル売りを行っている元の価値を維持しようとしているようです。

<中国は日本以上のデフレ経済に突入しているのか?>

日本のマスコミでは、あまり報道されていませんが、Youtubeの中国の現状をみると、都市部のショッピングモールにも客がいません。
店舗が倒産し廃墟のようになったショッピングモールや商店街が急増しているようです。b-gaaan.gif

<物価の下落と通貨安!30年前の日本以上の惨劇が?>

今後、中国経済の厳しさは増すことが懸念されます。
不動産デベロッパーなどの債務不履行(デフォルト)は増え、高利回りの投資商品である理財商品などの債務不履行の増加も予想されます。
それに伴い、債務返済を優先し支出を抑制する企業や家計は増え、さらにデフレ圧力は高まる可能性が高い。
一部の地方政府では社会保障制度の維持が困難になる恐れもあるとみられています。

中国は、今急速に需要を失い、確実にデフレに突入しています。
日本のバブル崩壊から始まったデフレより、さらに深刻な状況と思えます。

日本も長く続くデフレ下で、さらに人口減・少子高齢化が経済成長を妨げる要因になりましたが、中国は、日本より急速な人口減少と高齢化に見舞われます。

内陸部に10億近い貧困層を抱え、日本ほど社会保険が充実していない環境で、
経済崩壊、デフレ、人口減少、高齢化が中国を襲ったら、中国はどうなってしまうのでしょうか?sayonara.gif

トラックバックURL