Takaです。明日8/1にトランプ関税の交渉期間の延長期間が終了します。
現時点での状況を整理してみたいと思います。
アメリカとの相互関税の進捗状況
最初に合意した国は、イギリスでした。
アメリカからイギリスに対する関税率は、10%とし、自動車は年間10万台までは関税を10%に引き下げる事で合意しました。
アメリカから見れば、イギリス間の貿易は黒字なので、大きな関税をかける必要はない国であり交渉は短期で決着しました。
アメリカと次に合意したのは、東南アジア諸国でした。
ベトナムからの輸入品に課す関税率は20%に、フィリピンとインドネシアは、19%で合意しました。
3国の合意から、東南アジアの大半の国々にほぼ同様の関税率が適用される可能性が高くなりました。
次に号したのが、日本です。
日本の相互関税については、25%まで引き上げられるとされていた日本への関税率を、15%とし、日本製の自動車および自動車部品に対する税率が、4月に課された25%から15%に引き下げられることになり、
見返りとして、日本がアメリカに対して5500億ドル(約80兆円)を投資しする事となりました。
日本の次に合意したのが、EUです。
EUに対して、8/1から課すとしていた30%の関税を15%にすることで合意し
鉄鋼製品とアルミ二ウムの関税は50%のままで変わらない。
見返りとして、EUが約束した6000億ドル(約89兆円)の対米投資をトランプ米大統領の任期中に実行するとし
アメリカから今後3年かけて7500億ドル相当の液化天然ガスや石油などを購入することやEU側が米工業製品にかける関税を「すべて撤廃する」こと、EU域内で販売する米国車については10%の関税が最終的にゼロにするなどの条件が入っています。
アメリカとの相互関税の進捗状況(日本経済新聞より)
未合意国への米関税「15~20%」
現状、アメリカとの相互関税が合意したのは、上記の6か国にすぎません。
アメリカは、200国に及ぶ相手に相互関税を課す交渉を継続中です。
トランプ大統領は、8月1日の各国との交渉期限は「延期しない」と言っていおり、
関税措置の交渉期限としてきた8月1日を前に、合意のない国の関税率は15%から20%の範囲になると言っています。
また、トランプ大統領は、関税交渉が難航しているインドに対して8月1日以降、25%の関税を課す考えを表明しています。
ウクライナ侵攻をやめないロシアから原油を購入し続けていることを批判し、25%関税に「2次関税」など罰則を上乗せする考えも示したています。
本日、韓国も駆け込みで、関税率15%、見返りとして、アメリカへの投資3500億ドルで合意したようです。
明日8/1移行、新たな関税率が実行されたら、世界は、どうなっていくのでしょう?
みなさんは、どう考えますか?