3D(3次元)地図が変える未来

最近、ナビやスマホで都市部では立体(3D)の地図を目にすることが増えています。

アメリカでは衛星情報を利用した3D地図の技術が進んでいて、3D地図を使った学校教育も行われるいるそうです。

Googleが最先端か?

やはり、地図分野で最も進んでいると思えるのは、Googleですね。
GoogleマップやストリートビューやGoogle Earthなど、既に世界中で使われ世界のスタンダードになっています。

3D地図の分野でもGoogleは、Google EarthやGoogleマップの『Earthビュー』で3Dマップを公開しています。衛星写真のデータをもとに、東京、千葉、神奈川、宮城の主要エリアの地形が、かなり精密な3Dで表現されるようになっています。


日本では

ゼンリンは、自社の詳細地図情報と専用車両で計測したデータにより、実際の街並みををかなりの精度で3Dモデル化しています。

多用なセンサーや全方位カメラを搭載した専用車両を走らせて、現実世界の情報を収集しているそうです。

この情報で建物の形状や質感、道路の交通標識や路面の状況や樹木などの情報までを収集して、それぞれの距離や位置情報を計算し、細部まで忠実に現実を3Dの立体地図化しています。happy0065.gif


自動運転へ向けて3D地図の国際標準の競争が行われている

自動運転へ向けて3D地図の分野では、グーグルのほか、ドイツやオランダの企業が先行しているようですが、日本でも3D地図製作のプロジェクトが動き出すようです。

自動運転の実現には車と道路の位置関係を正確に把握する必要があるようです。
現在は、センサーを使って車線を検出して走行したり、前方の車との衝突を防いだりできるが、誤認識の危険があるようです。

また、今のカーナビゲーションシステムでも3次元地図は表示できるが、精度や情報が足りないので、分岐など複雑な道路に対応するのも難しいそうです。

本格的な自動運転の実現に向けての3次元地図構築のプログラムが内閣府の戦略的イノベーション創造プログラムの一環で、三菱電機やゼンリン、自動車9社が出資するデジタル地図会社が、自動運転車の実現に欠かせない高精細な3次元地図作りを始めるそうです。

これが実現すれば、より高精細な3次元地図とセンサーを組み合わせれば、どの車線を走っているかや合流地点までの距離などを把握できるようで自動運転の実用化に近づきます。

但し、地図の作製には高精度の測量技術が必要で、三菱電機が開発した特殊な装置を積んだ車両を国内の主要な高速道路を走行させ測量を行いコンピューターでデータを処理して地図を作るそうです。

GPSで車が地図上のどの場所にいるのかを把握し車体の傾きを検出するセンサーで、道路の勾配や傾斜などを測る。同時に、レーザーで道路の表示や信号の位置、右折・左折のレーン、横断歩道などの情報を収集するそうです。
そして、計測データを点の集合として描いた画像をもとに、レーンなどの「線」や防音壁や道路標識といった情報を加え、道路状況を忠実に再現した地図にするとの事です。cat_5.gif

3D地図が世界を変える

将来、この3D地図情報は、世界中の人々の未来を変えるインフラになると思われます。

重要なのは、この3D地図情報と別の情報を組み合わせていく事かと思われます。
3D地図情報に複数の情報を組み合わせあることで、様々な新しいサービスやビジネスが広がると思われます。

自動運転や渋滞の緩和などの交通分野の他にも、地震や津波・水害などの災害後の活用や農業や物流の分野
そして、望まなくても軍事分野にも応用されると思われます。


近い将来
現在は、多くの車にカメラが搭載されています。それらの情報を集められれば
日々刻々と変わる道路の状況や環境をリアルに書き換える事も可能となるのかもしれませんね。sayonara.gif

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