ブロックチェーンのマイニングって何?

前回は、未来を変える「ブロックチェーン」の技術について書きましたが、
今回は、ブロックチェーンのマイニングについて考えてみたいと思います。
 前回記事 → 未来を変える「ブロックチェーン」の技術

今まさに仮想通貨の世界は、国内外で大きな転換点を迎えています。

日本では、金融庁が6日、仮想通貨交換業の「みなし業者」3社への行政処分を発表しました。また、みなし業者6社が登録申請を取り下げる意向を表明しました。

みなし業者の1つであるコインチェックは、マネックスグループの完全子会社になる道を選びました。
逆に仮想通貨交換業への新規参入希望が100社もあるようで、大手も参入を検討しているようです。

国内では、買収や廃業、大手の新規参入を交え、仮想通貨交換業者の再編が急速に進みそうです。

また、中国ではマイナーの電力消費量を制限する可能性があることを明らかにしています。
中国のマイニング業者は、今までみたいに安い電気代でマイニング(採掘)を行うことができなくなる可能性があります。

何故?中国は電力消費量の制限するのか?

仮想通貨のマイニングを行うためには、ハイスペックなコンピュータが不可欠です。
ハイスペックなコンピュータを大量に稼働させたり、冷却するためには、大きな電力が必要となります。
中国国内は、安価な電力と労働力があることから、仮想通貨のマイナーが集中していました。ビットコインの約3分の2が中国でマイニングされているそうです。

電力の消費量を規制されると、中国国内でのマイニングが難しくなり事実上の規制となります。今後、多くのマイナーが中国国外に移転する事となると思われます。


さて、今回は、ブロックチェーンのマイニングで行われる計算の仕組みを考えてみたいと思います。

ビットコインのマイニング(採掘)とは

ビットコインの採掘者(マイナー)とは、採掘(マイニング)を行う人を示します。

採掘(マイニング)は、膨大な計算量を必要とする作業を最初に成功させた人が取引の承認者となり、新たなブロックをブロックチェーンにつなぐ権利を得られ、その成功報酬として新たなビットコインを得られます。
この一連の作業は、一般的に「プルーフ・オブ・ワーク(proof of work、POW)」と呼ばれるそうです。
勝者に報酬として新規ビットコインが支給することによって、多数のマイナーにより相互認証する「ブロックチェーン」の仕組みが成り立っています。

採掘による新規ビットコインの獲得には高性能コンピュータ必要!

ビットコインの創成期には、個人のパソコンでのマイニングも行われていたそうですが、
ノンス値を見つける採掘の計算には、高性能コンピュータが投入されるようになり、一般家庭にあるようなパソコンで採掘に勝つ可能性は限りなく小さくなったようです。

パソコンに使われるようなCPU等と比べると高速で計算処理をする能力がある専用のハードウェア(ASIC機)が必要なようです。(ASIC機は、マイニング計算のための専用の集積回路といえます。)
また、ASIC機を使うメリットは、計算能力が大きい事と、処理速度あたりの消費電力が相対的に低く抑えられる点にあるようです。

現在マイニングの勝者になり、報酬を得るためには、この高速のASIC機を何千台も束にした工場のようなシステムを備えていないと採掘は難しいようです。

マイニングの未来はどうなっていくのか?

このように大規模な専用機を数千台も動かし、かつ、サーバーの発熱を冷やすためには、膨大な電気が必要となります。

大規模なマイニングシステムの導入費用や運営費を考えると、人件費や電気代が安く、気温の低い地域が優位になりますね。今までは、この条件を満たすのが中国だったのでしょうが、これから、中国の電気代に規制がかかり?ビットコイン価格が下がり続けたら?どうなるのか?

マイニングの費用対効果が成り立たないと「ブロックチェーン」の信用が保てなくなります。cat_6.gif

マイニングの世界は、ブロックチェーンの未来は、どうなっていくのでしょうか?sayonara.gif

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