次世代モバイル通信5G 日本はどうなる?(1)

Intelは2019年4月16日、5G(第5世代移動通信)対応モデム事業から撤退すると発表しました。
あのIntelが撤退って・・、5Gのリーダーシップは、どの国やどの企業がリードするのか?日本はどうなるのでしょう?

4Gから5Gに移行する理由は?

あらゆるモノがネットワークにつながる「IoT」の時代を想定した、現在の通信システム4Gに変わる次世代の移動通信規格だという事は理解していますが、どのような通信なのでしょう?

この5Gとは、私たちのインターネット利用にどのような変化をもたらす技術なのでしょうか?
どうして、5Gに移行する必要があるのでしょうか?

近い将来、モバイル通信の限界点に

アメリカのシスコが出している予測では、全世界のモバイル端末の数は2014年に73億、2015年には79億にまで達し、2020年までに116億までに増加するという。
携帯だけでも2020年には、2015年に通信されたデータ量の7倍になると予測されているようです。

既存の通信に加え、家電やスマートメーター、自動車の自動運転や遠隔医療など・・今後、通信量が増え、さらにインターネットにつながる機器が急速に増える事が予測されます。

現状、3G/4Gで接続できる台数はおよそ150億台と試算されているそうなので
使い将来4Gでは対応できなくなり、必然5Gの通信への移行が必要となるようです。cat_6.gif

次世代モバイル通信5Gとは?

技術には素人で知識も浅い私からみると、簡単に言えば、通信を高速化するために『高周波数帯』を使って『同時に沢山のチャンネルで』情報を高速に送る技術と思えます。

  1. 高周波数帯を活用する。従来、移動通信に用いられなかった6GHzを超えた高周波数帯を利用すること。
    周波数が高くなればなるほど、スピードは速くなる。通信できるデータの量も増え、帯域が広がるということらしい

  2. 新しいアンテナ技術「超多素子アンテナ技術」を利用する。
    MIMO(multiple-input and multiple-output、マイモ)と呼ばれる方式で、送信機側と受信機側の双方で複数のアンテナ素子を使って複数のアンテナ素子から同じ周波数を用い、同時に信号を送信することで、使用する周波数帯域は増やさずに通信を高速化し、通信品質を向上させるという技術だそうだ。

実際には、上記2つ以外にも多くの新しい技術が導入されるのでしょうが
この5G規格で、4G(LTE)の0.1 Gbps~1Gbpsと比較すると、通信速度は最低でも20倍以上の最大で20Gbps(ギガ・ビット毎秒)もの「高速大容量通信」実現するようです。emoji474.gif

また、通信速度と共に、現在問題となっている『接続数の限界』『通信の遅延』といった問題も、5Gなら解決する事が可能なのだそうです。

これによって、「遠隔医療」や「自動運転」など、精密な動作が求められる分野での活用の可能性が現実的になるようです。

日本は通信の世界で生き残れるのか?

新しい未来を期待される5Gですが、日本の企業の名前を聞くことがほとんどありません。

日本は、この新しい通信の世界で活躍できる可能性はあるのでしょうか?
次回、考えてみたいと思います。sayonara.gif

トラックバックURL