AI投資の中心「データセンター」って何?

Takaです。アメリカを中心に「AI向けのデータセンター」への巨額投資の発表が相次いでいて、
株式市場もNVIDIA、OpenAI、大手テック企業のAI向け投資を中心に動いています。

◆ 従来のデータセンターとの主な違い

従来のデータセンターAI向けデータセンター
主な用途Webサーバー、データベースなど一般的なIT処理AI学習(ディープラーニング)、
高性能計算(HPC)
主要機器CPUを搭載した汎用サーバーGPUやTPUなど高性能アクセラレータ
を搭載したサーバー
消費電力標準的(ラックあたり数kW程度)極めて高い(ラックあたり数十kW、将来的に1MW超も)
冷却方法空調による空冷が主流高度な液冷技術(液浸冷却など)が
不可欠
ネットワーク汎用的な帯域幅超高速・大容量のネットワーク

◆ AIデータセンターの特徴的な設備

AIデータセンターは、専用設備を導入することで、AI特有の膨大な計算リソース要求に対応しています。

  • 高性能ハードウェア(GPUサーバー): AIの計算処理はCPUよりもGPU(Graphics Processing Unit)が得意なため、NVIDIA DGXシステムなどに代表される高性能なGPUサーバーが多数導入されます。

  • 高電力供給設備: 高性能機器の消費電力は膨大であるため、従来のデータセンターよりも遥かに大きな受電容量と、効率的な配電システムが必要です。

  • 高度な冷却技術: サーバーラックの電力密度が非常に高くなるため、従来型の空冷だけでは冷却が追いつきません。そのため、液体を直接機器に触れさせて冷却する「液冷(リキッドクーリング)」や「液浸冷却」といった最先端の冷却技術が導入されています。

  • 高速ネットワーク: 多数のGPUサーバー間で膨大なデータを効率的にやり取りするため、高速かつ大容量のネットワーク帯域幅が求められます。


上記の通り、今まで一般的な「データセンター」と「AI向けのデータセンター」とは
求められるプラットフォームの環境や投資額も桁違いに異なります。

次回は、「AI向けのデータセンター」の投資の状況やAIの未来図について記載したいと思います。

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