Takaです。日本ではほとんど報道されませんがアメリカのテック企業では、リストラで解雇する企業や新卒採用を抑制する企業が増えています。何故でしょう?
今回は、その背景を整理してみたいと思います。
アメリカのテック企業の大規模なレイオフ
Microsoftは、2025年5月に6,000人超の人員解雇を発表し、その後、7月にはさらに約9,000人を解雇するなど最大規模の人員削減を実施しました。特徴的なのは、解雇の対象になったのが管理部門のスタッフだけではなく昨年まで花形のプログラマーやエンジニアであることです。
IntelやDellでも事業の中心を見直す大規模な組織再編が進んでいます。
また、リクルートも約4000人の人員削減を行いました。
IntelやDellは、業績低迷が背景にありますが、リクルートは、過去最高益なのに約4000人の人員削減を行いました。求人紹介会社であるリクルートが業績が良いのにリストラを行い、CEOは「採用=成長の時代は終わった」とさえ言っています。
今、リクルートに何が起こっているのでしょう?
テック企業全体では2025年に80,250人超が解雇され、171社が対象となっているとの推計がでています。
アメリカの新卒求人に大きな変化が
2025年上半期における新卒者の失業率は 約5.3% と報告されています。
2019年と比べると、23~27歳の大学卒業者の失業率は 3.25%→4.59%へ と上昇し、増加幅は 1.34ポイント と目立っています。特に高学歴の学部卒の新卒での失業率が 6.1%、大学院卒では 7.2% に上昇したとのデータもあります。
テック系の学位を取得した学生が就職先がないという悲劇に
昨年まで花形であったテック系の学位を取得し、年収12.5万ドル(約1,750万円)以上で就職していたような学生の採用が、前年から32%減少しており、上級層にも急速な冷え込みの兆しがあります。
新卒者の 41%以上が学位に見合わない仕事に就いている状況です。
栄養学、建設系、特別支援教育、土木工学などの専攻は失業率が低く、比較的安定した傾向がありますが、コンピュータサイエンスやリベラルアーツ系専攻では、現在失業率が高めです。
エントリーレベル職への影響が大きい
AIで代替されやすい新卒が行うような入門ポジションにAIが導入され、経験値の低い若者を中心にレイオフされている傾向です。
求人倍率の悪化も深刻で、掲載求人数は減少(約15%減)している一方、応募は急増(約30%増)しており、競争が激しくなっています。
背後にある構造的要因
この急速な雇用環境の変化の構造的要因は、アメリカ企業でのAI導入にあります。
アメリカでは、2025年急速に、AI(人工知能)の導入と合理化により、リストラによる人員削減と新卒採用の抑制が進んでいます。
2025年時点のアメリカでは、新卒者にとって非常に厳しい就職環境にあり、失業率は全体を上回り、希望業界への道は狭まっており、学位の価値そのものに疑問を突きつけられている状況です。
一方で、特定の専門分野ではまだ雇用が安定しており、「職種選び」と「柔軟なキャリア形成」が鍵になっています。
日本のホワイトカラーは、どうなるのか?
日本では、現状アメリカのような劇的な変化は感じられませんが数年遅れで同様な変化が訪れると思われます。
ホワイトからの未来図はどうなっていくのでしょう。みなさんは、どう考えますか?
次回は、急速にアメリカで進行しているAI(人工知能)の導入について整理してみたいと思います。